ボジョレーヌーボーがまずい・・・なぜなのか理由を知りたい
ボジョレーヌーボーの当たり年はいつなの?
美味しいボジョレーヌーボーって存在するの?
↑当記事ではこんな疑問を解決します。
毎年11月の第3木曜日に解禁されるボジョレーヌーボーはお祭り気分になりますよね。
ところが、盛り上がるわりに「え?別に美味しくなかったけど?」と思ったことありませんか。
結論から言うと、ボジョレーヌーボーをまずいと思う理由として、
- 安いのを買ってしまった
- 「ガメイ」という品種が好みでない
- あなた自身が熟成された赤ワインの方が好みだから
の3つが考えられます。
どれか思い当たるものありますか?
さて続きでは、上記の3つの理由を詳しく解説します。
もう少しお時間ある方・詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
記事の最後の方には「本当の理由」も書いていますよ・・・。
それではいきましょう!
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ボジョレーヌーボーがまずい理由1、安いのを買ってしまった
ボジョレーヌーボーをいくらくらいで買ったか思い出してみてください。
もし2000円未満で買ったのなら、この理由が当てはまるかも・・・
ワイン全体として「安くて美味しいワイン」もたくさんあるので、値段と味が比例するとは言い切れないのですが、ボジョレーヌーボーの場合は安すぎると美味しいものに出会えない可能性が高いです。
というのも、[marker]ボジョレーヌーボー自体が、ボジョレー地区の中で並質のワインだから。[/marker]
そのためボジョレーヌーボーの場合は、ある程度値段と質が比例する可能性大なのです。
高いのを買おうとはいいませんが、安すぎるものが避け、スーパーで1本3000円くらいのものを選ぶのがおすすめです。
ボジョレーヌーボーがまずい理由2、「ガメイ」品種が好みじゃないから
ボジョレーヌーボーに使っているぶどうの品種は「ガメイ」。
私たちはあまり聞きなれない品種かもしれませんが、ボジョレー地区のメイン品種です。
ガメイはフレッシュ&フルーティーなのが特徴なので、果実味や酸味をよく感じます。
こういった品種があまり好みではない、ということも考えられますね!
ボジョレーヌーボーがまずい理由3、濃厚な赤ワインが好みだから
3つめの理由は、そもそもあなた自身が「濃厚な赤ワインの方が好きだから」。
私たちは「ボジョレーヌーボー」と、言葉全体でなじみを感じていますが、
と、2つの単語が合体した言葉で、つまりは[marker]「ボジョレー地区の新酒お披露目ワイン」という意味[/marker]です。
収穫したぶどうを通常何ヶ月・何年もかけてワインにするところを、1〜2ヶ月でワインにして「新酒」として飲んでいるわけです。
そのため、
- 味が薄め
- 味に奥行きがない
などといった風になってしまうわけですね。
ボジョレー地区はもともと軽快な赤ワインを生産する地区ですが、製造方法が超特急ゆえに、さらに軽いワインになるということ。
普段、渋め・重めの赤ワインを飲むことが多い場合は、ボジョレーヌーボーに違和感を感じるかもしれません。
なお比較的有名な「ボルドー」「ブルゴーニュ」地区で新酒の赤ワインは作られない(法律で認められていない)ので、赤ワインの新酒=ほぼほぼボジョレーヌーボーということになります。
ボジョレーヌーボーが美味しくない本当の理由
以上、3つの理由を詳しくご紹介しましたが、実はもう1つ「これが本当の理由かも」という原因があります。
それは、[marker]ボジョレー地区内の良質なワイナリーではボジョレーヌーボーは作られない[/marker]ということ。
フランスの各地域においてそれぞれワイナリーにランク付けがされるので、ボジョレー地区内もランク付けがされています。
ランクの中で良質なワイナリーに位置する「クリュ・デュ・ボジョレー(Crus de Beaujolais)」では、ボジョレーヌーボーは作られないのです・・・!
というか正確には、クリュ・デュ・ボジョレーでのボジョレーヌーボー作りは法律で認められていないのです。
ということは、
となるわけです。
だからまずいんだ!とは言わないですが、ここまでに解説した理由と合わせて、ボジョレーヌーボー自体がワイン全体の中でハイクオリティではない、ということはお分かりいただけるのでは
ボジョレー地区の美味しいワインを飲みたいなら
ボジョレーヌーボーで玉砕して「美味しいボジョレーワインを買ってリベンジしたい」と思ったなら、以下の要件を満たすワインを探してみるのがオススメ。
↓↓
- ラベルにCrus de Beaujolaisと書いてある
- ガメイ・ノワール(Gamay Noir)
さらに、以下の表記があるもの:
BROUILLY
CHENAS
COTE DE BROUILLY
JULIENAS
MORGON
MOULAIN-A-VENT
REGNIE
CHIROUBLES
FLEURIE
SAINT-AMOUR
この10個は、ボジョレー地区の中の良質ワイナリー「クリュ・デュ・ボジョレー(Crus de Beaujolais)」なのですが、その中でも比較的重めの味わいと軽めの味わいを作るワイナリーに分かれています。
このどれかが書いてあるワインは、ボジョレー地区の良質なワインである可能性が高いです。
この分類がすべてではないですが、よかったら参考にしてください。
ちなみに例として、「比較的重い味わいがいい場合」にリストアップされているMOULAIN-A-VEVTがこちら
↓↓
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ボジョレーヌーボーはなぜまずいのか?まとめ
いかがでしたか。
この記事では「ボジョレーヌーボーがまずいのはなぜ?」について解説しました。
まとめると、
- 安いのを買ってしまったから
- ボジョレーヌーボーに使われる品種が好みじゃないから
- あなた自身が「濃厚な赤ワインが好みだから」
- ボジョレー地区のランク分けの特徴からボジョレーヌーボーはそもそも並質のワインの位置づけだから
といった理由が考えられます。
日本ではお祭り騒ぎになるので、まるで美味しいワインなのではないかと思ってしまいますが、あまり期待せず、でも今年のぶどうはどんな感じなのかな?程度に楽しむのがおすすめです。
以上、参考にして頂けたら嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました!
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