かねてから気になっていた、フィギュアスケートのジャンプ技の種類と難易度の順番。
アクセル、ルッツなどと聞きますが、一体何が違うんでしょう。。
ということでジャンプの種類と違いを調べてみました!
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フィギュアスケートのジャンプ1、種類は全部で6つ
スケート界で認められているジャンプの種類は全部で6種類あります。
- アクセル
- サルコウ
- トゥーループ
- フリップ
- ループ
- ルッツ
どれも聞いたことはあるけど、6種類あるとは意外に多いのね~というのが個人的な印象。
この「種類」は、ジャンプの回転数とは別の要素で、「どんなスタイルで飛ぶか」、つまり、「形」を表しています。
[marker]どの形のジャンプを飛ぶかによって難易度が変わってきます。[/marker]
ジャンプの呼び名は、「回転数+形」を合わせたもの
ジャンプの名前は、《回転数+種類の名前を合わせたもの》で呼ばれています。
回転数は英語で表すことがほとんどです。
- 1回転:シングル
- 2回転:ダブル
- 3回転:トリプル
- 4回転:クアド
- ただクアドについては、あまり使われておらず、まんま日本語で「4回転」と言うことがほとんど。
これに、先ほど紹介した6種類の形の名前が足されて呼ばれるわけです。
たとえば、「トリプルアクセル」とか「トリプルサルコウ」、「ダブルアクセル」といった感じです。
フィギュアスケートのジャンプ2、6種類のジャンプを難易度が高い順に並べると・・・
この6種類のジャンプを難易度が高い順に並べると・・・
- アクセル
- ルッツ
- フリップ
- ループ
- サルコウ
- トゥーループ
同じ3回転ジャンプでも、「トリプルサルコウ」より、「トリプルアクセル」のほうが難易度が高い、ということになります。
フィギュアスケートのジャンプ3、6種類のジャンプの基礎点とそれぞれの特徴
ではこの6種類のジャンプ、どのように違うのか見てみましょう。
基礎点も合わせて表にするとこんな感じです。
ジャンプ名 | 基礎点 | 向き | 滑っている足 | 踏み切る足 |
アクセル | 8.5 | 前 | 左 | 左 |
ルッツ | 6.0 | 後 | 左 | 右 |
フリップ | 5.3 | 後 | 左 | 右 |
ループ | 5.1 | 後 | 右 | 右 |
サルコウ | 4.4 | 後 | 左 | 左 |
トゥーループ | 4.3 | 後 | 右 | 左 |
※基礎点は3回転の場合の点数です。
アクセルジャンプの基礎点、高いですね~。
それぞれの特徴を見てみましょう。
アクセルジャンプ:唯一、前向きに飛ぶジャンプ
アクセルジャンプは、難易度が最も高いジャンプ。
6種類もジャンプがあるのに、前向きに飛ぶジャンプはこのアクセルだけ。
なので、見分けることは比較的簡単です。
前向きに飛び、後ろ向きで着地するので、回転が2分の1加わります。
だから、「3回転半ジャンプ」と呼ばれることも。(←つまりトリプルアクセルですね)
ちなみに公式試合でトリプルアクセルジャンプを成功させたフィギュアスケート女子の選手は7人。うち、4人が日本人です。
- 伊藤みどり(日本)←世界で初めて成功させた選手!
- トーニャ・ハーディング(アメリカ)
- 中野友加里(日本)
- リュドミラ・ネリディナ(ロシア)
- 浅田真央(日本)
- エリザヴェータ・トゥクタムィシェワ(ロシア)
- 紀平梨花(日本)
トーニャ・ハーディング選手と中野友加里選手の間は、なんと10年も開いているそうです。
なのに、中野友加里選手とリュドミラ・ネリディナ選手は同じ日にトリプルアクセルを成功させたという奇跡が起きています。
ルッツジャンプ:軸足が外側に向いているのがポイント
アクセルの次に難しいとされるのが、ルッツジャンプ。
日本アイススケート連盟の解説によると、
ルッツジャンプは、滑走で描いてきた軌跡と反対の回転をかけながら踏み切るので難しいとされる
とのこと。
左足外側エッジに体重が乗っている(外側に倒れている)のがポイントなので、これが「左足内側」だと正しいエッジと判断されず、減点の対象になってしまうそうです。
ちなみにこのルッツジャンプは、
- 長く左足で後ろ向きに滑ってから跳ぶパターン
- 右足で滑走して踏み切る直前に左足と右足をクロスさせて踏み切るパターン
の2種類あるそうです。
後者の場合は、フリップジャンプとよく似てきます。
フリップジャンプ:ルッツとの見極めが難しいかたち
こちらは、ルッツジャンプと非常によく似ているジャンプ。
なのですが、基礎点が0.7も差があります。(3回転の場合)
ルッツジャンプとの違いは、
- ジャンプのとき軸足が内側に倒れている
という点です。
ループ:ジャンプ前に腰かけるような姿勢なのがポイント
ループジャンプは、トゥ(つま先)を使わないジャンプ。
- 後ろ向きに右足で滑り(このとき左足は前にある)
- 右足で踏み切り
- 回転して
- 右足で着氷
します。
ジャンプ直前に腰かけるような姿勢になるのが見分けポイント。
私個人的には、「よいしょ」って感じで跳ぶように見えます(笑)
サルコウ:ジャンプの直前がハの字
サルコウジャンプといえば、安藤美姫選手が女性で初めて4回転ジャンプを成功させた形です。
- 後ろ向きに左足で滑る
- 右足を前に持ってくる
- ジャンプする前にハの字になる
- 踏み切って回転
- 右足後ろ向きで着氷
という流れのジャンプです。
トゥーループ
いちばん易しいとされるジャンプがトゥーループジャンプです。
自然の流れに乗って跳んでいるように見えるジャンプ。
ループジャンプと同じく滑ってきた軌道を利用しますが、こちらはトゥ(つま先)をついて跳びます。
男子選手の4回転の形や、コンビネーションジャンプの2つ目のジャンプとして使われることが多いので、このジャンプを見る場面は多いかもしれません。
なお、このトゥーループジャンプの基礎点、1回転と4回転ではかなり違います。
- 1回転:0.4点
- 2回転:1.3点
- 3回転:4.3点
- 4回転:10.3点
3回転と4回転では2倍以上の差があります。
基礎点のほかに出来栄え点も加算されるのですが、もらえる基礎点が高いのはやはりメリット。
これが、男子選手が4回転を組み込んでくる理由のひとつでもあるかもしれません。
(番外)フリップジャンプとルッツジャンプは激似!
この2つの違いは、ジャンプ前に表れます。
- フリップジャンプは、右足をターンしたあとそのまま踏み切り
- ルッツジャンプは、ターンした後いったん右足を左足に寄せる動きがある
わずかではありますが、一瞬のこの違いでフリップかルッツかを見分けるそうです。
まとめ
いかがでしたか。
今日は、フィギュアスケートのジャンプの種類についてお伝えしました。
復習すると、6種類あり、難易度の高い順に、
- アクセル
- ルッツ
- フリップ
- ループ
- サルコウ
- トゥーループ
という名前のジャンプがあります。
これを見分けられるようになると、フィギュアスケートの試合を観るのがもっと楽しくなりますね!
最後までお読み頂きありがとうございました^^
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